
フォロワーシップとは、組織の成果を最大化させることを目的に、部下がリーダーや周囲のメンバーに対して主体的に働きかけて支援することを指します。
フォロワーシップには、リーダーのために献身的に行動する能力【貢献力】と、自分の見解を述べたり、リーダーの方針を正したりできる能力【批判力】※ の2つが必要とされており、これらが揃っている人が「模範的フォロワー」とされています。
フォロワータイプには以下の5つが挙げられます。
※【批判力】とは・・・意見をただ否定する力ではなく、一度受け止めた上で「自分ならどう考えるか?」「その決定は正いと言えるのか?」と主体的に考え、提言する力のこと。
建設的な提言をリーダーに行い、組織に貢献する行動ができる
意見や批判はするが組織への貢献意欲が低く、自ら行動しない
貢献力が高く、リーダーの決定や指示に順応だが、意見はしない
自らの業務範囲以外には積極的に関わらない
自分の意見はなく、組織への貢献のための行動もしない

フォロワーシップの概念は1992年に発売された「The Power of Followership」で初めて登場しました。
著者であるロバート・ケリー教授は、「組織が生み出す成果の80%はフォロワーが握っている」と述べており、組織力の向上のためにはリーダーのみならず、それを支えるフォロワーの力が必要であると提唱しました。
労働力不足が問題となっている現代において、リーダーにはマネジメントだけでなく、プレイングマネージャーとしての活躍が期待されることも増え、その分リーダーにかかる負担は大きなものとなっています。
そのため、部下がチームとしての生産性を上げることを念頭に置いてリーダーの役割をサポートしていくことが、今求められているのです。
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