新光産業株式会社さま vol.15

仲が良い組織から、一歩先の「成長し合える組織」へ。
研修期間10ヶ月の「伴走型人材育成サポートプログラム」とは

 社員同士の仲が良く、風通しも良い。それ自体は組織の強みである一方で、仲の良さに留まらず、成長を促し合える関係性を築きたい。2025年に50周年を迎えた新光産業株式会社が、未来を見据えて目指したのは、優しくも成長し合える関係性の構築でした。互いに成長を促し合える関係性をどうつくるのか。その鍵を握るのが管理職のマネジメントだと考えた同社は、管理職育成に力を注ぐ決断をします。そこで取り入れたのは、単発の研修ではなく、約10か月にわたる伴走型の人材育成プログラム。マネジメントの基礎から人材育成、評価制度までを一気通貫で学び、実践と振り返りを重ねていく取り組みです。

マネジメントを網羅的に学ぶ、
10ヶ月の壮大なプロジェクト

  「管理職を安心して預けられる依頼先はどこかと考えたとき、真っ先に浮かんだのがワダチラボさんでした」そう話すのは、新光産業株式会社・常務取締役の池田直樹さん。 「ワダチラボさんの底抜けに明るい雰囲気と、弊社の社風は相性がいいと思っていて。さらに担当のリムさんは経験豊富。緩急のある研修をやっていただけるなと確信が持てました」。 ワダチラボとは以前から関わりのある同社。

 今回オーダーいただいたのは、マネジメント層の育成です。同社は社員同士の仲が良く、気軽に声を掛け合える社風がある一方で、成長を促し合う関係性づくりが課題でした。まずは一部の管理職からマネジメントスキルの基礎からマインドセット、組織開発や人材育成・評価まで、一気通貫でできる研修を求められており、そこでワダチラボが提案したのは「伴走型人材育成サポートプログラム」複数回の打ち合わせを経て、オーダーメイドでプログラムを構築しました。
「設計にあたり、僕からリクエストしたのはふたつです。

  • 何のために人材育成をし、何のために評価があり、達成するためにどう関わるべきなのかを網羅的に学べるパッケージにして欲しいこと。
  • 月に1度では忘れるから2週間に一度、オンラインではなく毎回【対面】で伴走して欲しいということ

です。最後に『後はやりながら柔軟に変えていって欲しい』とお願いしました」。

実践も交えながらの研修は
「いい意味で追い込みになった」

 プログラムを受講したのは管理職メンバーである5名。研修はマネジメントの基礎からスタートし、部下のレイヤーに応じた目標設定や課題への向き合い方、フォローアップの方法などを学びました実際に研修を受けた南営業所・次長の神谷景一さんは、研修初期に「部下の人事評価の点数を上げる」ことを目標に掲げ、奮闘。「2週間に一度というペースは正直かなり大変ではありましたが、リムさんがいつもとにかく明るく、かつ根気強く向き合ってくれるので、僕たちもスイッチが入りました」と話します。研修は座学だけでなく振り返りや課題の提出など、日々の業務と紐づけながら進行。コーチングや面談の進め方など実践的なスキルも磨き、実際の運用ともすり合わせながら進めていきました。

「実は当初、10名のメンバー全員に対して、【自分ひとりで面談をするべき】と思い込んで、長い時は丸2日間かけて面談をしていたんです。それをリムさんに相談したところ『ピラミッド型で面談を分担するのはどうか』とのアドバイスをいただきました」。それを受けた神谷さんは、早速役職者2名に協力を仰ぎ、面談を3名体制に変更。時間に余裕が生まれただけでなく、役職者の面談スキルの向上にも繋がったそうです。
 また、マネジメントだけでなく、自己理解に集中する研修も実施。神谷さんは特に「価値観カード」が印象的だったそうです。価値観カードとは、「信頼」や「チームワーク」など、抽象的な言葉が書かれたカード。研修では自分が大切にしたいものを約100枚の中から3枚選び、その理由をそれぞれが発表し合いました。「同じ管理職同士でも、大切にしていることが人によって全然違っていて面白かったです。中には意外なカードを選ぶ人もいて、この人ってこう見えるけど実はこうなんだ!という気づきもありました」。
 また、さらに、神谷さんが特に良かったと感じたのは、リムさんから定期的に【追い込み】が入ること。「2週間ごとに必ず進捗を聞かれるんです。それが僕にとっていい意味でプレッシャーになり、目標達成の後押しになりました」と話してくれました。

今見えている成果だけじゃなく、
後々効いてくる効果にも期待

 11月にすべての研修を終えた神谷さん。10ヶ月を振り返り、「日々の忙しさに流されず、目標に立ち返り続けることの大切さを学びました」と話します。特に大きな変化として挙げてくれたのが、面談の質です。研修前は、どうしても世間話が中心になりがちだった面談が、研修を通じて「この面談は、評価を上げるための時間だ」と目的を明確に共有するようになったことで、メンバー側の意識も変化「何を頑張れば評価につながるのか」を前向きに話し合える、有意義な時間へと変わっていったといいます。 
 また、役職者同士の情報共有も進み、面談内容や部下の状況をチームで共有しながら運用できるようになりました。「自分ひとりで抱え込まなくていいんだと気づきました。役職者全体で人を育てていく感覚が、少しずつ根づいてきていると思います」。現場での運用が定着し始めていることに、手応えを感じている様子でした。

 池田さんは、こうした現場の変化を感じつつも、一時的な効果だけではなく、今後時間をかけて現れる効果もあると話します。「人の成長って、すぐに数値で測れるものばかりではないと思っています。ある日突然、点と点がつながったり、以前は分からなかったことが腑に落ちたりする。後々ボディーブローのように効いてくるものもあると思います」。
 続けて池田さんは、今回の研修を「今すぐ結果を出すためというより、後々“あれがあったから今がある”と思える土台づくり」と表現します。「1年後かもしれないし、もっと先かもしれない。でも、壁にぶつかったときに今回の研修を思い出して、乗り越える力になってくれたらいいなと思います。親のしつけと似てますよね。その時は分からないけど、後になって分かる。人材育成も同じようなものだと思ってます」

役職者がマネジメントを学ぶことで、
掛け算で成長し合える組織へ

 次は、第2陣を送り込む予定だと話す池田さん。「組織である以上、「人」に関する問題は非常に重要です。役職が上がるにつれて、1対1で解決できていたことが、次は1対10で対応しないといけなくなる。さらに1対30、50となってくると対応方法が全然違うものになっていくんです。メンバーには心構えしかり、会社の人事制度がいかにすべてに連動しているかを深く理解してもらう必要がある。正しいマネジメントを学び、上司が実践するようになると、部下は必然的にそこから学びます。そうすれば組織が整い、管理体制の強化に繋がり、ガバナンスも強くなるのだと思っています」と話してくれました。

今回、取材を受けてくれたのは「新光産業株式会社」の皆さんです!

池田 直樹さん

新光産業株式会社
常務取締役

神谷 景一さん

新光産業株式会社
南営業所次長